No.78 歩行を補助してくれる介護用品 ピックアップ歩行器とは
介護における歩行器とは、自身の足で歩く際の補助や訓練のために使用されます。病気や高齢などの理由で、体の機能が思うように動かないようになると、出来ないことが増え外にでることも憂鬱になって行動範囲が狭くなることがあります。それによって、気分が落ち込むことにも繋がるのです。今回は独歩自立を促してくれる歩行器について調べていきましょう。
どういう人が使うの?
足腰や股関節などに疼痛があったり、筋力の衰えや均衛な感覚の低下、麻痺などで歩くことが困難な障害がある方に適しています。さらに、下半身の筋力が衰え転倒しやすい高齢者など、自分で歩く動作が心配な方をサポートするのが福祉用具の歩行器です。
使用するメリット
短い距離間での移動、車椅子が入れないような狭い出入口を通る場合に、歩行器によって自力で歩けるといい場合があります。さらに、高齢者の下肢の筋力低下は歩行が不安定になる原因になります。動くのが面倒になって、ずっと座ったり寝たりしていては筋力が落ちてしまいます。それを防ぐためにも、リハビリのために使用することもあります。生活の質や改善、自尊心の維持や向上に繋がるため、独歩自立は大切なことなのです。
歩行器とは
杖は1本の細長い脚で上体をサポートしますが、不安定なところが難点です。それに対して、数本の脚で上体を支えバランスの取れた補助によって、足腰にくる重荷を取り除いてくれ転倒から守るのが歩行器です。
- ○歩行器の種類や特徴
- 【固定型】
- ピックアップの歩行器は上体を囲むような作りのため、自身の足で安全に歩くことが出来ます。一歩前へ進むときに、歩行器全体を持ち上げます。そのため、上半身の筋力がある程度なければ使用することが出来ません。
- 【キャスター(タイヤ)型】
-
○4輪キャスター
脚にタイヤが付くことで行動が楽に出来ます。持ち上げる必要がない4輪タイプは、カートを押す感覚で使う人の歩行を支援します。少ない力で動作できるキャスタータイプの歩行器ですが、前に出しすぎて均衛を崩してしまうこともあるので注意が必要です。 -
○前輪キャスター
前だけにタイヤが付いているものがあります。後ろフレームを担いでタイヤを前に転がして進行するのが前輪タイプになります。後方の脚にストッパーになるようなゴムが付いており、前後の脚を変えることで安全な歩行が可能です。 - 【前腕支持型】
- 腕を支えるハンドルが胸くらいの高さまで上がります。そこに肘を置くことで手だけでなく腕全体で体を支えることができる歩行器です。足の負担が軽減されます。
- ■まとめ
-
歩行器を利用して歩くことは、自立歩行のための足の筋力やバランスを整えることにも繋がります。つまり、リハビリの効果も期待できるのです。身体の変化が日々あるため、それぞれの状態や体格にあった歩行器を選ぶのが望ましく、高さを調節できる機能があるものが良いでしょう。