No.34 介護においてデイケアの役割
脳血管障害・病気・ケガなどで病院に入院して経過が良くなり、医療的処置がいらなくなった場合、病院から退院となります。そのあと、身体や言語などに障害が残った方に対して、自宅から通いながら理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などが、リハビリを行うサービスです。
今回は、デイケアの行うリハビリや他のサービスについて説明していきましょう。
デイケアとは?
介護老人保健施設や病院・診療所が行うことができる正式名称を、「通所リハビリテーション」と呼びます。デイサービスとの違いは、デイサービスが生活介護を主に行うのに対して、デイケアはリハビリを主に行うのが特徴です。
それ以外にも、デイケアでは生き生きと過ごせるようにレクレーションやゲームなどの余暇活動も行い、またデイサービスと同じように食事介助・入浴介助・排泄介助などの、日常生活の支援介助なども行っています。
デイケアでは常勤医師が1名以上の配置が必要です。その他にも、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師・準看護師・の介護職員(以下従事者)などを、配置しなければいけません。また介護職員も利用者10名に対して、1名以上配置しないといけません。リハビリに関する従事者は、利用者10名に対して1人配置しなければいけません。
その他にも、デイケアの運営基準や設備基準もあります。デイケアの基準を詳しく知りたい方は、インターネットなどで調べると掲載されていますので、調べてみるとよいでしょう。
リハビリに関わる専門職
◎理学療法士
日常生活動作で必要な、「立つ、歩く、座る」ための身体機能の改善・回復にむけての筋肉や関節の運動療法を行います。
◎作業療法士
日常生活で必要な手先の訓練や、日常動作訓練に関わる機能の回復・改善をサポートします。
◎言語聴覚士
コミュニケーションに関わる「話す、聞く」などや高齢者に多い「咀嚼・嚥下機能」の改善・回復をサポートします。
デイケアの重要性
障害があっても、住み慣れた自宅で過ごしたいものだと思います。そのため、少しでも失った身体の機能を、デイケアに通いリハビリをすることで、機能改善や回復を図ります。
デイケアでは、理学療法士などが個人にあった計画を作成して、個人にあったリハビリのプログラムを提供します。それ以外にも筋力の低下予防を、要介護が上がらないように身体機能の維持や予防や生きがいづくりの場所としても、重要な役割を担っています。
- ■まとめ
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いかがでしたか?デイケアについてみてきましたが、
デイケアが果たす役割はとても大きいことがお分かりになったことでしょう。高齢化社会において、長年住み慣れた地域や自宅で家族と一緒に過ごすことは、誰しも願うことだと思います。