No.17 介護職におけるキャリアラダーとは?
超高齢化をむかえた現在の日本において今後、要介護者や認知症の増加が予測されています。一方、介護の現場では、人手不足が深刻化しているのが現状です。介護福祉士として、または、無資格・未経験で施設などで働き経験を積んで資格を取得する場合、どのような段階を踏めばよいのでしょうか? 今回は、キャリアラダーと言う介護士のキャリアを段階的にキャリアアップしていくことについて解説していきましょう。
キャリアラダーの内容と目的とは
介護職としてキャリアアップを目指す過程として「キャリアラダー制度」がありますが、「ラダー」とは、階段(ステップ)を意味します。介護職でも未経験からのスターでも目指すことができるキャリアアップの段階を言います。
- ■認定介護福祉士の誕生の目的
-
介護福祉士の最上位資格として認定介護士がありますが民間団体が認定するもので2015年に誕生しました。
その、内容は、介護福祉士よりも高度な知識や技術などのスキルをもって様々な利用者に対応したり、介護職員への質の向上(知識・技術・チームケア)を目指して指導・助言・実践的なチームリーダーを目指すことが認定介護福祉士に期待されている目的でしょう。
- ■認定介護福祉士の資格取得の方法
-
◎受講要件(日本介護福祉士会の要件)
- 介護福祉士を取得して、実務経験が7年から8年以上あること。
- チームのリーダーや主任としての指導者としての経験があること。
- 在宅サービスや施設サービスの両方での生活支援の経験があること。
◎受講時間数
認定介護福祉士養成研修は全科目で600時間の受講が必要です。認定介護福祉士養成研修 Ⅰ類=345時間、Ⅱ類=255時間(全科目履修までに約1年半)のカリキュラムを受講しな ければいけません。
尚、受講のスケジュールなどは実施団体によって日程が異なる場合がありますので受講する実施団体に事前に確認した方がよいでしょう。
- ■認定介護福祉士に求められていること
-
認定介護士は、他の介護職員の教育や指導・助言を介護サービスの質を向上させ、高いレ ベルのチームケアや介護職の人材育成をする役割を担います。
また、質の高いサービス提供のため他職種、医師・看護師・理学療法士などと連携をはか 情報交換を通して関りをもつことも重要な役割となります。
- ■未経験からの認定介護士になるステップもチエック
- ◎ステップ1:介護初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
◎ステップ2:介護職員実務者研修(旧ホームヘルパー1級)
◎ステップ3:介護福祉士
◎ステップ4:認定介護福祉士
- ■まとめ
-
介護福祉士から、キャリアラダーを通して認定介護士を目指すことは、自分が成長できる大きな機会だと思います。より、上位資格を目指すことで、介護の仕事にやりがいを感じられることでしょう。
または、未経験からのキャリアアップを目指す場合でも、時間はかかることでしょうが介護現場で働く上で、1歩ずつステップアップして資格取得にチャレンジする気持ちが大切だと考えます。
介護職として力を発揮できる転職先をお探しの際には、ケアジョブがお手伝いさせていただきます。お気軽にご相談ください。