No.157 介護士の一日のスケジュール
今回は「介護士のスケジュール」についてがテーマです。介護士の仕事は施設の形態やサービスを受ける側の方にもよって、その内容は多岐にわたります。基本的な内容から、また施設の特徴などをしっかり把握した上で一日のスケジュールを見てまいりましょう。
介護士という資格はある?
介護士という言葉から「介護士」という資格がありそうですが、実は介護士という資格はございません。介護の世界で唯一の国家資格は「介護福祉士」のみです。よく混同されがちですが、今回は「介護士」と呼ばれる人たちのスケジュールがテーマです。
この介護士という職業は、介護施設で従事している方や訪問介護で生活援助や身体介護といったことを行なう、ホームヘルパーや訪問介護員の方たちを指すことが多いようです。これらの仕事を行う方たちを「介護職員・介護スタッフ」などと呼ぶ場合もあります。
「介護士」というお仕事は、介護従事者全般を指す言葉と認識して間違いないと思います。
介護士の仕事内容
介護士の仕事内容はその施設などにもより、行なうサービスが違ってくる場合もありますが、分類するなら大きく分けて、「身体介護と生活援助がメイン」な業務となります。しかし、これ以外にもその他業務と呼ばれるものもあります。
- ◎身体介護
- これは利用者の身体に直接触れて、介助する仕事です。その内容は食事・入浴介助・排泄介助などから始まり、利用者の身だしなみや着替えの手伝い、お薬を飲ませるといった事にまで及びます。
- つまりは利用者の生活全般に関して、身体的な介助を行なうと言っても過言ではありません。介助と聞けば殆どの方が、この身体介護の事を思われるのではないでしょうか。ある意味では、介護の基本と言っても良いかも知れません。
- ◎生活援助
- 生活援助は、利用者の身体に直接触れる機会が少ない介護と言えます。生活援助での主な仕事は、洗濯や掃除、買い物から調理などがメインとなります。また服薬の為の薬の受け取りや利用者を見守るといった事も大事な仕事となります。
介護士のスケジュール
上記で書きましたが、介護士の仕事は中々にハードです。簡単にスケジュールを見ていきますと、先ず出勤し前任者または担当者からの、申し送りなどを受けます。担当する利用者のバイタルチェックなどで体調を把握しておきます。
身体的介護が必要な方には、これを実施いたします。生活援助が必要な方にもやはり同じです。ご自身に分担された業務をしっかり丁寧にこなしていきますが、義務的になっては利用者に心的負担をかける事になってしまいますので要注意です。
訪問介護と施設での介護では少し勝手が違うかも知れませんが、基本行なう事は同じでなければなりません。
利用者の都合などで、タイムスケジュール通りに行かない事も多々ありますが、決して利用者に負担をかける事は行なってはならないのです。介護士のスケジュールは、利用者に合わせて調整されなくてはならないものだからです。
- ■まとめ
- この様に介護士のスケジュールは、利用者の体調や気分などにより大きく変化する事もある物と理解する必要があります。通常の会社の様にスケジュール管理する事は必要ではありますが、柔軟に対応する能力が介護の世界では求められます。
- 介護の世界でのスケジュールとは、何が何でも達成しなければならない目標ではなく、あくまで目安と考えておくことで、無理のないスケジュールが立てられるのではないでしょうか。