No.121 介護士の役割
福祉現場で業務に取り組んでいるのが介護士でその役割は様々です。老人ホームやデイサービス等といった福祉に関係する現場において、毎日の仕事に取り組んでいます。しかし、その現場には看護師という職もあるため、その役割との違いが存在しています。
介護士の定義とは?
国家資格の1つであり、「介護福祉士」が正式名称の介護系資格で重要な位置付けをしています。勤務先は老人ホームや保健施設などの介護施設やデイサービスのような施設や訪問介護のような在宅系介護のほか、病院や行政機関など広範囲にわたって利用する方に寄り添いながら業務をしています。
特に重要な役割は、社会活動の支援であり利用者やその家族の方々からは「こうして欲しい」等といった声を受けながら、日々の生活における不安を取り除きます。また問題点があるならば解決に向けて取り組む等、快適かつ過ごしやすい生活を送っていただけるように、様々な情報の提供など積極的に行うことも社会活動支援の1つとなっています。
医療と介護の意外な関係
介護現場では、医療と介護と2つの役割が存在しています。この2つは共通しているところがありますが、役割としての意味は全くの別物となっています。介護は、要介護の人たちがいつもの生活を安全かつ快適に過ごすことに必要な自立支援の実施。
看護は病気(怪我等)をされている方が病養や治療等といった医療系の補助支援を医師から指示された通りに行うのが、「医療」と「介護」それぞれの役割として成り立っています。
要医療の方が介護を必要とする場合は、介護では介護士さんが、しかし医療が必要となる時に関しては、看護師がその役割を担当することになります。介護現場でも看護師さんが存在するため、看護師さんとの連携性が求められます。医療行為ができない介護士さんを助ける存在となっています。
介護士の役割
先に少しだけ触れましたが、利用される方が日常生活で自立に向けての支援をすることが、介護士の役割と目的となっています。食事や入浴、排泄や着替え等といった生活面における各種補助行動のほか、家族の方々にも接しながら相互信頼関係の構築する上で必要なコミュニケーションを取ることも大事な仕事です。
また、実際に利用される方それぞれのプランに準拠しながら、日常的介護支援を毎日実施しています。しかし、目薬や風邪薬などの各種薬品系の投与をするだけでも利用者の状態によっては「医療行為」「介護サービス」に分けられるので、どのようなものが「介護サービス」にあたるのかを確認しておきましょう。
- ■まとめ
- 介護士は、利用される方が日常生活で自立を目指すために支援するためだけでなく、その家族との連携性を保ちつつも、医療行為においては看護師さんとの連携性も高めていくことも重要な位置付けとなっています。