介護士なら知っておきたい〜利用者の爪切りの正しいやり方~|介護職専門 お悩み解決コラム ケアジョブ
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No.108 介護士なら知っておきたい〜利用者の爪切りの正しいやり方~

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介護職で爪切りは医療行為なのか、それとも介護士でも実施することが出来るのかと判断に困っている方が多いと思われます。医師法によると、爪切りは利用者のその日の体調が良好で爪の状態も良ければ、介護士でも問題なく実施出来る行為となっているようです。今回は爪切りする際に気を付けたいことや条件、正しいケアのやり方を紹介していきます。

爪切りの条件

介護士が爪切りのケアを実施することが出来る条件を見ていきましょう。
まず、利用者の爪に問題がないかどうか確認して下さい。それから、爪の周りの皮膚にも炎症や化膿がないか確かめます。そして、利用者に糖尿病のような疾患がないかどうかも把握しておきましょう。
爪切りを実施する前には必ずそれらを細かく確認し、少しでも判断に困ったことがあれば医師や看護師に相談することをおすすめします。

準備する物

まず、爪切りと専用のヤスリを用意して下さい。そして、爪切りを実施する前に、ちゃんと利用者に爪を切ることを説明して、同意を得ることから始めましょう。基本的な礼儀です。

正しい爪の切り方とは

  1. 爪の裏側の皮膚を手前に引きながら、爪と皮膚の重なりに気をつけて切りましょう。
  2. 1mm,2mm程度、白い部分を残して下さい。
  3. 爪が変形して、巻き爪にならないようにするため、角は切り過ぎず、四角に切るようにしましょう。
●手の爪を切る時の心構え
始めに、しっかりと利用者の腕を固定しましょう。利用者によっては、認知症の方や急に体動が激しくなる方がいるので、注意が必要になってきます。自分の爪を切る時と同様に、爪を切る角度に視線を合わせましょう。
●足の爪を切る時の心構え
足の爪を切る時には、利用者には椅子やベッドに座ってもらい行いましょう。確実に足の裏が床についているか確認して下さい。介助者は床に座るか、利用者よりも低めの椅子に座るようにしましょう。
介助者の腿の上に利用者の膝の下が来るようにして、利用者の足を十分に腕で固定しましょう。視線は手の時と同じく、自分の爪を切る時の角度にします。

注意点

次に、爪を切る時の注意点を上げてみます。
対面での爪切りは死角が多くなり、自分の爪を切る時の角度とは違うため、失敗する恐れが出てくるのでとても危険です。それから、利用者の足先だけを支えていた場合、利用者が倒れそうになっていることにすぐに気付くことが出来なくなってしまいます。

そして、車椅子利用者の場合、フットサポートに足を置いたまま爪を切ると、全身の体重が前にかかってしまうため、車椅子ごと倒れてしまう危険性があります。ちょっとしたミスで事故に繋がる可能性があるので、注意点も必ずチェックしておくと良いでしょう。

爪切りのポイント

利用者の爪は、高齢の特徴として硬くて脆くなっています。あらかじめ入浴させて、爪を柔らかくして行うと切りやすくなります。このように利用者の爪の状態を把握することで工夫することができ、快く行為に臨むことが出来ることでしょう。

■まとめ
利用者の爪切りをする際には、ケアのやり方や条件などを事前に身に着け、爪の状態や利用者の体調が良いかどうか確認した上で実施します。ポイントをきちんと覚えていれば、正しく利用者の爪をケアすることができるでしょう。
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