No.99 介護の職場での人間関係・改善方法
どこの職場でも人間関係は重要です。特に初めて就職した新卒者ですと、人間関係にストレスを感じていると、どう対処していいか分からず頭を悩ませることでしょう。
今回は、介護の職場で働きながら人間関係で悩んでいる方のために、良好な人間関係の作り方について考えてみましょう。
人間関係の問題と離職理由
人間関係の問題には離職理由が大きく関わっています。2018年度の介護職員の離職(退職)理由を厚生労働省が調査した結果を以下に上位6つを紹介します。
①結婚・出産・育児のため 31.7%
②事業所の理念や運営のあり方に馴染めなかったため 25%
③職場の人間関係に問題があり馴染めなかったため 24.7%
④収入が少ないのに不満があったため 23.5%
⑤心身の不調(腰痛を除く)のため 22%
⑥労働時間・休日・勤務体制が合わなかったため 18.9%
上記の調査結果から離職理由には、様々な理由がありますが、人間関係が理由で離職することは3番目に多く全体の4分の1になることが分かります。
職場での人間関係を良くするための心がけ
一口に人間関係と言っても介護の職場には、同じ介護職員の同僚や上司・看護師・生活相談員・理学療法士など、様々な職種の人と関わる機会が多くあります。そこで、どのように良好な人間関係を構築していけば良いのか下記にて紹介しましょう。
○誰とでも(様々な職種)とコミュニケーションを取りながら連携して、報連相 (報告・連絡・相談) 等を欠かさず取り合うことで、相手の信頼関係を築くことが出来ます。
○誰にでも笑顔を欠かさない。笑顔を作ることが苦手な方は、最初は作り笑いでも構いませんので、続けていくうちに習慣化することで自然な心からの笑顔になるようにしましょう。
○相手を否定せず自己肯定感を満たす
相手に対して自己肯定感を満たすことで、相手は自分の存在感に満足し自分は必要とされている人間だと満足を感じるものです。例えば、相手を褒める・認める・労う・励ます・感謝する・ありがとう等の感情を相手に伝えることです。
○コミュニケーション能力を高める
コミュニケーション能力を高めることで人間関係を作ることが上手な人が多く、仮に人間関係の問題が起きても、それを解決する能力に長けています。
- ■まとめ
- 人間関係の問題は、介護の職場に限ったことではありません。新卒者や転職で就職した際、どこの職場でもありうることなのです。人間関係を良くすることは、自分なりにその対処法・改善方法が必要となってきます。お互い同士が相手を思いやり気遣うことで、人間関係は良くなるものです。重要なことは、ちょっとした勇気です。相手を変えようと思わずに相手を認めて受け入れ、自分が変わる努力をすることです。