No.28 介護サービスの施設介護と居宅介護の種類
介護が必要になったらまず、市町村の介護係の窓口で申請を行い、介護認定を受けることになります。それによって要支援・要介護の認定が決定すれば、介護サービスを受けることができます。
サービスを利用するにあたっては、介護サービスを利用する際に、ケアマネージャーが本人や家族の意向を聞いて、現在の心身の状況や状態にあったプランを作成します。
では、介護サービスを利用するにあたって、どの様な種類の介護サービスがあるのか解説していきましょう。
介護サービスの種類
介護サービスには「施設サービス」と「居宅サービス」、主に2種類に分かれています。 施設サービスは3施設あり、居宅サービスは訪問系サービスと通所系に分かれています。
施設サービス(3施設)
- 介護老人福祉施設(特養)
機能訓練やレクリエレーション・入浴・排泄の介助や食事の提供を行います。(要介護3以 上の方が入所できます) - 介護老人保健施設(老健)
病院と特養や在宅などとの中間施設と位置づけられています。医療ニーズのある比較的安定した利用者を一定期間受け入れ、医療処置やリハビリテーション、レクリエーション・入浴・食事・排泄の介助などを行います。 - 介護療養型医療施設
医療ニーズがあり、長期の治療を必要とする要介護者で医療中心の施設ですが、機能訓練やレクリエーション・入浴・食事・排泄の介助なども行います。暫定措置として平成35年に廃止が決まっていて、2018年に新たに創設された介護医療院へ移行することが決定しました。
居宅・訪問系サービス
- 訪問介護サービス
利用者の自宅を訪問して掃除・料理・食事・買い物・排泄の介助などやその他の生活援助や身体介護を行います。 - 訪問看護サービス
サービス利用者の自宅を訪問して、医師の指示のもと看護師などが、医療処置・褥瘡予防・医療機器管理などを行います。 - 訪問入浴サービス
サービス利用者の自宅を訪問して、介護士や看護師が移動式浴槽を自宅に持ち込んで入浴を行います。 - 訪問リハビリテーション
サービス利用者の自宅を訪問して、医師の指示のもと理学療法士などがリハビリテーションや指導を行います。
居宅・通所系サービス
- 通所介護(デイサービス)
デイサービスを提供する施設に通い、レクリエーション・食事・入浴・排泄などの介助や日常生活支援サービスを行います。 - 通所リハビリテーション(デイケア)
デイケアを提供する施設に通い、主に理学療法士などがリハビリテーションやレクリエーションを行い、食事・入浴・排泄などの介助や日常生活支援サービスを行います。
- ■まとめ
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加齢に伴い介護が必要になった場合、要介護者にとっては、住み慣れた自宅で居宅サービスを利用することを望まれる方もいるでしょう。利用者本人にあった介護サービスを利用することで、心身の健康維持や増進につながります。
施設サービスにおいては順番待ちの人数が多く、緊急性などの理由がない限り、なかなか入所が難しいのが現状です。
認知機能の低下が顕著にみられる要介護者にとっては、施設への入所が難しいのが課題といえるでしょう。