No.197 介護士が抑えておきたい!介護保険実施リハビリのデイケア
介護保険で実施されるリハビリのデイケアについてどれくらいの理解度でしょうか。介護保険によるリハビリ以外にも、医療保険で行われるリハビリもあるため、具体的にどのような違いがあるのかよくわからないという方もいることでしょう。
今回は、介護保険で実施されるリハビリのデイケアについてご紹介します。
介護保険と医療保険はどちらか?
- 【医療保険によるリハビリ】
- 医療保険でのリハビリは、主に治療・訓練に特化した機能回復を目的として実施されます。
通院による外来や入院などで、疾患に応じた内容の機能回復を目指しますが、受けることができる日数に制限が設けられています。
医療機関である病院には、リハビリ専門職も多く常駐しているため、充実した機能訓練を受けることが可能ですが、長期に渡りわたってのリハビリは難しいことが特徴です。
- 【介護保険によるリハビリ】
- 日常生活全般をリハビリと捉えながら、機能維持を目的に実施されるのが介護保険でのリハビリの特徴です。
介護保険を使うので、要介護認定を受けている方が利用できる機能訓練であり、通所型リハビリ・訪問型リハビリ・入所型リハビリといったリハビリが行われる場所に違いがあります。 日数や症状に制限もなく、必要性があれば継続して受けることができるので、長期に渡りリハビリに取り組みたいなら介護保険のほうがよいといえるでしょう。
介護保険で利用できる「デイケア」
「デイケア」とは通所リハビリテーションのことで、医療機関や介護老人保健施設、介護医療院などで実施されるリハビリを通いながら利用できる介護保険サービスです。
対象となるのは要介護認定を受けた高齢者で、国家資格を取得したリハビリ専門職の機能訓練を受けることが可能です。
利用時間は6~8時間程度の1日型や、1~2時間の短時間で行うなど、施設によって違いがあります。
デイサービスよりも医療やリハビリなどが強化されていることが特徴であり、胃ろうや痰吸引といった医療的ケアを必要とする方や、リハビリを集中して行いたい方に利用されています。
デイケアと訪問リハビリはどちらを選択するのがよいのか
施設に通ってリハビリを利用するデイケアに対して、直接利用者の自宅に理学療法士など専門スタッフに訪問してもらえる訪問リハビリを選択する方もいらっしゃるでしょう。 訪問リハビリは自宅でなければ行うことが難しいリハビリを希望する時に利用するとよいでしょう。