No.185 介護士に転職する際、退職理由はどう答えれば良いの?
転職の際、「以前勤められた会社はどうしてやめたのか」という退職理由を聞かれたらあなたはどのように答えますか。実際に、退職理由は中途採用の面接では頻繁に聞かれる質問の一つです。今回は、介護士に転職する際、退職理由はどう答えれば良いのかについて面接官の質問意図も考えながら深掘りしてみましょう。
面接官の立場に立って退職理由が聞かれる理由を考えてみよう!
転職活動では、介護士に関わらず、退職理由が聞かれます。面接官がどのような意図を持ってこの質問をするのでしょうか。ここで、読むのを一度やめて、一度考えてみて下さい。
理由の一つが、入社後にすぐに辞めてしまわないかどうかを確認するためです。そのために応募者の過去を知る必要があるのです。応募者の退職理由と介護現場で起こりうる状況を照らし合わせてその応募者が自社で働いたときにどうなるかを想像するのです。例えば、夜勤が必須な介護施設で「シフトが夜にばかり入れられて大変だったからです。定時で帰れないので辞めたいと考えました」というとしましょう。これを面接官の立場になって考えると「この人はすぐに辞めてしまうのではないか」という不安を与えてしまうことになるのではないでしょうか。
このように面接官の立場に立って、応募者と介護施設の相性を客観的に見ることによって退職理由が聞かれる理由がわかったのではないでしょうか。
退職理由を上手に伝えるポイントとは
退職理由を上手に伝えるポイントを3つご紹介します。
1つ目は、嘘をつかないことです。退職理由を後ろめたい方は嘘の転職理由を作り上げてしまう人がいらっしゃいます。しかし、転職理由を答えるときにうそをつく必要はありません。なぜなら、転職を志した以上、現職・前職に何らかの不満や不安があったことは、採用担当者も十分に理解しています。ですので、基本的には退職理由は嘘をつかずに答えるようにしましょう。
2つ目は、言わないことを決めることです。退職理由は全て打ち明ける必要もありません。退職理由は、応募した介護施設への転職によって解決されることに限定したほうがいいでしょう。
3つ目は、退職理由をポジティブに変えて熱意を表現することです。面接時には、自分の弱みにつながる出来事を語らなければならないことがあるかもしれません。しかし、そのような出来事を語る際にもポジティブに熱意を表現することが大事になります。
- ■まとめ
- 今回は、介護士に転職する際、退職理由はどう答えれば良いのかについてご紹介しました。面接官の立場から考えることで、解決策が自ずと理解できたのではないでしょうか。また、立場を変えて考えることは介護の仕事にも役に立ちますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。