No.175 介護士の労働時間、その長さと時間帯について
デイサービス、入居施設、訪問介護など、介護士の活躍の場にはそれぞれ様々な種類が挙げられます。その形態によって、労働時間の長さや時間帯も大きく変わって来ることでしょう。業務内容など、介護についての働き方を踏まえつつ、その勤務時間の特徴について見ていきましょう。
介護職員の主なお仕事内容
ケガ・病気・障害・老化などの原因で、日々の暮らしにおいて他者からの介助を必要とする要介護者の方々。そんな方々のケアやサポートに従事する、介護保険の担い手という役割を果たす職務が、介護士すなわち介護職員です。
通所介護を行うデイサービス。介護士がご自宅に訪れてサービスを行う訪問介護。要介護者の方に入居していただき、一日を通して介護支援を行う、介護付老人ホームやグループホームといった入居施設。介護職員の支援が受けられる施設には、以上のような形態が挙げられます。
そういった介護施設では、食事・入浴・着替え・トイレなどの身体介護や、食事の用意・掃除などの生活援助といった介護サービスが、要介護者を対象に提供されることとなるわけです。
施設によって異なる労働時間帯
介護現場における、業務時間帯とその長さは、個々の施設で異なります。しかし、施設の形態ごとで見た場合、概ね同じような傾向が見られます。
デイサービスでは、基本的に朝9時から夕18時までの日勤のみの時間帯となる場合が主流です。訪問介護もそれと同様の勤務時間となるのが主ですが、事業所によっては、早朝や夜間の対応を行っている場合もあります。
1日中かつ毎日、介護に携わる入居施設においては、介護職員が交代で勤務する体制が取られます。シフトの区切りとしては、通所施設とほぼ同様の日勤、日中の早い時間帯から開始する早番、午前中の遅い時間帯から業務に入る遅番、夜間に対応する夜勤、この4通りが挙げられます。
入居施設における交代制の内訳は施設によって各々違いがあります。ともあれ、2~4交代制のうちのいずれかに属すると考えて差し支えありません。
勤務時間帯における働き方の特徴
通所施設や訪問介護など、主に日中をメインに働くスタイルでは、ご自身の生活とお仕事のバランスを取りながら職務に専念することができます。介護現場においては、比較的働きやすい環境と言えます。
交代制が敷かれる入居施設では、シフトの中に夜勤が組み込まれる働き方となります。職場内の状況にも寄りますが、概ね月に4~5回夜勤を担当するのが一般的と言えます。日中メインの勤務では、休憩1時間および実働8時間の9時間勤務が通例ですが、夜勤では勤務時間が9時間以上に及ぶことも珍しくありません。
夜勤を含む働き方では、体調管理を心がけておくことが肝要と言えるでしょう。また、一日中全ての時間帯に関して介護に従事することから、その分だけ多くの職務経験を積むことができるため、介護スキルの向上に繋げられるとも言えます。
上記以外にも、派遣社員としての働き方も挙げられます。就労する時間帯・曜日・勤務日数を選ぶことが可能であり、プライベートの充実を優先させたい場合には最も適した働き方と言えるでしょう。
- ■まとめ
- 以上のように、介護職の働き方について、その業務内容および労働時間について確認してまいりました。日勤のみならず夜勤や派遣労働というスタイルもあり、幅広く設定されていると言えます。