No.169 レクリエーションが苦手な介護士さんへ
デイサービスやその他の施設で、介護士と施設利用者が楽しく身体を動かすレクリエーションの時間。これを毎日の楽しみにしている利用者さんも多いと思います。しかし、中にはレクリエーションが苦手という意識を持っている介護士さんもいるのではないでしょうか?今回は、そんなあなたに読んで頂きたい内容となっています。
レクリエーションの重要性
介護の現場で広く導入されているレクリエーションですが、なぜそれほどまでに重要視されているのでしょうか?それには、理由があります。
- ◎身体や脳を活性化させる
- 簡単なゲームやクイズ、指先を動かす折り紙などをする事で、脳は活性化し、認知症の進行を食い止める効果があると言われています。また、無理のない運動を行う事で身体機能の低下を防ぐ事ができます。レクリエーションには、利用者をただ楽しませるだけではなく、老化を防ぐ事にも一役買っているのです。
レクリエーションを成功させるコツ
レクリエーションに対して苦手意識を持っている方は今、行っているやり方が上手く行っていない状況だと思います。これを解消するためにはコツがあります。いくつかご紹介します。
- ◎レクリエーションが始まる際に利用者を誘導する
- レクリエーションの時間になっても、トイレに入る人や、なかなか席に着いてくれない利用者さんもいる事でしょう。レクリエーションを円滑に進めるためには、利用者それぞれの個性を知り、早めに席に着きたい人、直前まで席に着きたくない人、トイレが近いので必ずレクリエーションが始まる前にトイレに入る人を把握し、順番を考えて席へ誘導してあげるとスムーズにレクリエーションを始める事ができます。
- ◎これからやるレクリエーションの内容を最初に説明する
- 利用者さんがみな席に着いたら、レクリエーションを始める前にこれからやるゲームやクイズの概要を簡単に説明します。利用者の年齢層に配慮して、分かり易い言葉でゆっくりと簡潔に話しましょう。
参加人数が多い時は、聞き漏らしたり、話についていけなかったりする人が出ない様に他のスタッフへサポートをお願いしましょう。最初の説明が上手にできると、利用者はレクリエーションへ参加意欲が高まり、より一層盛り上がる事でしょう。
- ◎場を盛り上げる工夫をする
- レクリエーションを盛り上げるのには、内容も大切ですが、それよりももっと簡単な方法があります。それは、拍手をしたり手拍子をしたりする事です。進行役であるあなたが率先して、拍手や手拍子をする事で、利用者も一緒になって場を盛り上げてくれる雰囲気が醸成されます。
拍手や手拍子をする事で、ゲームの順番が回ってきてない利用者や、クイズに回答していない利用者も、"自分も参加している"という一体感を感じる事ができます。
- ■まとめ
- 今回は、施設で行うレクリエーションが苦手と言う介護士さん向けに、レクリエーションが上手く行くコツをご紹介しました。苦手意識を無くしてもう一度、初心に返ってレクリエーションに取り組んでみましょう。きっと新たな発見がありますよ。