No.106 介護サービスで重要な「アセスメントシート」とは?
皆さんは「アセスメントシート」をご存知でしょうか?介護の現場では「アセスメントシート」は、介護サービス計画の基礎となる重要な書類の1つとなります。
今回は、介護サービスで必要不可欠な「アセスメントシート」について見ていきましょう。
「アセスメントシート」と「モニタリング」
介護サービスを行う際に、介護支援専門員が利用者の様々な基本情報の聞き取りを行い調査(モニタリング)して、記入できる書式シートを「アセスメントシート」と言います。
この「アセスメントシート」を基に、介護サービスを進めていく際の計画書と思って頂ければ分かりやすいでしょう。
アセスメントシート作成から介護サービスの流れ
①利用者に聞き取り(モニタリング)を行い「アセスメントシート」を作成
②「アセスメントシート」に基づいてのケアプランを作成
③サービス担当者会議を開きケアプランの確定、実施
④3ヶ月〜半年後にモニタリングを行い、評価結果に基づいてケアプランの継続や見直しを行う。
上記のような流れで、「アセスメントシート」に基づきサービスを行い、モニタリングでの評価結果で更新していく形になります。
「アセスメントシート」は重要な情報源
「アセスメントシート」は利用者の重要な情報源であり、カルテとも言えるものです。介護計画を立てる上での基礎にもなります。そんな「アセスメントシート」は、実際どのようなことが記載されるのか見ていきましょう。
〇利用者のこれまで人生、どのような人生や生活を過ごしてきたか。
〇現在の状態ADLやIADL、身体機能として動作や日常生活において動作ができるのか。
〇医療機関や主治医の利用状況、持病や治療歴・通院歴など。
〇現在の生活状況、同居者・協力者の有無や生活スケジュールなど。
〇家族構成、利用者をとりまく家族・親族の利用者との状況。
〇本人と家族の希望と要望、どのような生活を望んでいるかなど。
〇生活環境、どのような住環境、衛生環境などで暮らしているか。
「アセスメントシート」には、上記のような利用者個人の情報が細かく書いてあり、今後の介護サービスを展開していく上で大切な個人情報となっております。
良い「アセスメントシート」が良い介護サービスに繋がる
いかに、介護の現場で多くの情報を得ることができるかで、「アセスメントシート」の質が変わってきます。中には本音を上手く伝えることが出来ない利用者や、周りに迷惑をかけたくないといった理由から本音で思っていることを行わずに、話が進まないケースは現場では多くあります。
介護職員は聞き上手になり、利用者の本音を引き出すことが介護現場では重要になってきます。良い「アセスメントシート」は、利用者が「今後、どうなりたいのか」「どのようなことを望んでいるのか」を良く聞いて作成することが大切です。
- ■まとめ
- 「アセスメントシート」は、介護サービスを行っていく中でとても重要であり、貴重な個人情報でもあります。くれぐれも取り扱いには細心の注意を払いましょう。