No.105 認知症介護とストレス軽減対策!
認知症の高齢者を介護する方や家族にとって、病気のせいで様々な問題行動をするのだと思っていても、当人を大切な家族だと考えていても、つい感情的になって大声を出して怒鳴ったりしてしまう、そんな自分自身が情けなく思った経験は誰でもあることでしょう。
終わりの見えない介護で疲れ果ててしまう前に、少しでも介護の軽減をするためのヒントや工夫などを調べていきましょう。
認知症を理解しよう
認知症は高齢者に多く、発症する症状のことを言います。物や出来事などを認識したり、記憶したりする判断力などに障害を受けることで社会生活や日常生活に影響を及ぼす状態です。
認知症の種類
認知症を引き起こす原因は様々ですが、最も多いのが「アルツハイマー型認知症」であり、その他にも「血管性認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」等があります。
認知症の症状
認知症の主な症状には、何を食べたか思い出せない、自分の行動そのものが思い出せないといった記憶がすっぽりと抜ける「記憶障害」。今日の日付や時間、季節が分からない「見当識障害」。自分が何か行う時に、どのような段取りで行動すれば良いのか分からない「実行機能障害」といった症状があります。
それに伴い、徘徊行動や暴言・暴力・過食・拒食・不潔行為・昼夜逆転・妄想・幻覚などの周辺症状(BPSD)等が出現して、症状の出方は人それぞれで違いますので、本人や家族も戸惑い「どうして良いのか」困惑することが多く見られます。
認知症のストレスの負担軽減方法
【一人で抱え込まないで介護の専門職に相談をしましょう】
一人で介護しているのでしたら、頑張り過ぎないことです。他の家族とも相談して皆で分担して介護するように負担軽減を図りましょう。また、困ったことがあったり在宅介護で限界を感じたら、市区町村の役所の介護窓口や地域包括センター・ケアマネに相談して介護サービスの利用を増やしたり、ホームヘルパー(訪問介護)やデイサービス(通所介護)の利用を検討することも介護の負担軽減に繋がります。
介護のストレス解消法
家族の介護をしていると、見守りや介助などで自宅から出ることが少なくなり、引きこもりがちになり、なかなか自分の時間が取れないものです。デイサービス等を利用することでその時間に外出や自分の用事などが出来ます。
外で行う自分の趣味を見つけて、ストレス解消の時間に充てるのも良いことでしょう。
また、同じ介護の悩みを持つ家族の会などに参加して、情報交換やストレスの捌け口を見つけることもストレス解消になります。
- ■まとめ
- 家族にとっては、先の見えない介護で大きなストレスとなることが多々ありますが、介護で疲れないためにはストレス解消方法を見つけて実践し、それでも介護に限界を感じたら当人にあった介護サービスの利用を検討、相談すると良いでしょう。