No.10 介護におけるキャリアのレベルとは?
皆さんは「介護プロフェッショナルキャリア段位制度」を聞いたことがありますか。介護のキャリアアップと処遇改善につながるレベル認定制度です。2019年10月より消費税が8%から10%に引き上げられる予定ですが、その財源を基に国は、勤続10年の介護福祉士の国家資格保有者に対し処遇改善加算として、毎月の給料へ月額8万円の上乗せが12月現在、国会で審議中です。今回は、介護の現場で働く新人介護士からのキャリアアップとベテランの介護福祉士のレベル認定制度について解説していきたいと思います。
勤続年数のカウント方法
勤続年数のカウント方法に勤続年数に関して、同一職場またはいろいろな介護現場を渡り歩いてきた経験豊富な介護福祉士。または介護士勤務も含めたトータル10年の実務経験者なのか、まだ決まっていない状況です。
介護のプロのキャリアを評価する段位制度
キャリア段位制度とは、各企業が共通のものさしをつくり、これに基づいて人材育成を目指す仕組みです。
この制度により、これまでの資格制度では不足していた実際のスキルと知識を、両面から評価することができます。それにより介護従事者に対しての「介護プロフェッショナルのレベルの認定が行うことができます。
評価については、国家資格や研修制度も考慮して、特に実践的スキルについて重点的に行います。
介護キャリアの段位制度レベル
- ◎レベル1
- 初任者研修受講後、施設や在宅で働く時に必要となる基本的な知識・技術を習得。
- ◎レベル2
- 基本的な知識・技術を活用して決められた手順に沿って基本的な介護を実践できること。
- ◎レベル3
- 利用者の状態に応じた介護や多職種の連携等を行うための幅広い知識・技術を習得し、的確な介護実践が行える。
- ◎レベル4
- サービス提供責任者・主任などの役職にありチーム内でリーダーシップを発揮し部下に対する指示・指導などが行える。
- ◎レベル5
- 介護技術の指導やチームケアの質を改善するために多職種間のキーパーソンとなり連携が取れること。
- ◎レベル6
- 多様な生活障害をもつ利用者に質の高い介護を実践できる。
- ◎レベル7
- 介護の分野において代表するトッププロフェッショナル。
キャリア段位制度の認定方法
評価者を施設・事業所内で選任してスキル評価を行い、基準を満たしていると判断された場合、一般社団法人シルバーサービス振興会キャリア段位を申請します。