No.64 介護業界の平均年齢とその他のデータ
介護の仕事は、無資格、未経験でも就職が可能ですが長年人手不足に悩まされてきました。
その現状は今も変わりなく、ほとんどの企業でも同じ人手不足という問題を抱えています。
今回は、介護業界の各事業所別の平均年齢やその他のデータをまとめてみました。
介護士の平均年齢やその他のデータ
○介護士の平均年齢は、男性39.3歳、女性41.2歳、男女平均でみると40.7歳となっています。
○介護士のとの男女比
- 正規職員
- 男性=32.6% 女性=67.4%
- 非正規職員
- 男性=14% 女性=86%
○介護士の平均勤続年数
男性=7.2年、女性=7.1年、平均=7.1年となっています。
このデータは2018年時点のものですが、それから考察してみると介護士の平均年齢は40歳と、他の業種に比較しても決して若くなく、男女比も女性の方が多いことが分かります。
最も懸念されることは、平均勤続年数で約7年と短いことです。
介護の事業所別と職種別に見る平均年齢
○訪問ヘルパーの平均年齢・・・53.3歳
○施設介護職員の平均年齢・・・49.6歳
○生活相談員の平均年齢・・・・42.6歳
○介護支援専門員の平均年齢・・49.1歳
○サービス提供責任者の平均年齢・・・48.1歳
○看護師の平均年齢・・・・・・49.6歳
私の体験談 〜介護の仕事に就職した時の平均年齢を振り返る〜
私が介護の仕事をしたのは、30代の頃で介護老人保健施設でした。
10数年施設に勤めた後、訪問介護や行政職で介護施設を回る仕事も経験しました。最初に就職した介護保険施設では、スタッフの平均年齢が約40代半ばで、私は比較的若い方でした。
他の介護事業所も含めて、当時の介護業界の平均年齢は40代を超えていたと思います。しかし、毎年養成校などから新卒者が就職してくるので、自然と平均年齢も若くなっていきました。
行政職で各事業所を回って感じたことは、私が施設に勤めていた頃より随分と若い年齢の介護職員が多く平均年齢が低くなったと感じました。それと男性の介護職員も増えてきていて、男女比も変わってきたのを見て良い傾向だと思いました。
- ■まとめ
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介護業界はスタッフの平均年齢を見た場合、約40歳ということがお分かりでしょう。男女比で見ても、平均で約8:2と女性の割合が圧倒的に多い業界です。
何かとハードな仕事のイメージがありますが、利用者への女性の細かい気づきや、優しい思いやりも必要ですが、今後、高齢者の重度化が想定されますので、男性職員の体力的な面も介護の現場ではなくてはならない存在になることでしょう。これから先、若い介護職員の現場での活躍が期待されます。