No.23 30代から介護職へ挑戦
介護職へ転職するきっかけは「人に喜ばれる仕事がしたかった」「お年寄りと話をするのが好きだから」「介護職は、人手不足でこれから給与アップが期待できる」「未経験からでも仕事ができ色々な資格が目指せる」といった様々な理由があります。
今回は、私が30代から介護業界に転職しキャリアアップした事例を紹介します。
介護業界に転職した理由 ~30代からの挑戦~
私は、30代にサービス業から転職したのですが、その会社では、営業課長という管理職をしていましたので、そこそこの収入はありましたが、仕事の時間が長く定時で帰れることがほとんどありませんでした。
休日出勤務も当たり前にあり、今でいう「ブラック企業」のような環境といえばイメージが付きやすいでしょう。そのような環境ではなく、今後は「人に喜ばれる役にたつ仕事がしたい」という思いで「介護の世界に踏み入れる」ことを決意しました。
介護の仕事とは? 私にもできる?
はじめに思ったことは「介護の仕事を私ができるのだろうか?」という疑問でした。それを払拭するために、すでに介護の仕事に就いている友人などから説明を聞き情報収集し、ある程度介護の内容を把握した上で面接に挑みました。
私がはじめて勤めた職場は、病院併設型の老人介護保険施設(老健)の入所病棟です。
未経験からの転職で苦労したこと
介護仕事を全く経験もしたことがないため、はじめは何をしていいのか分からず先輩職員に初歩から教えてもらいました。例えば、利用者一人一人の名前と特徴や業務の流れ・介助方法など慣れるのに苦労したのを今でも鮮明に覚えています。
私が介護の仕事をして感じたことは、当時の介護現場は女性が多い職場のため派閥などがあっため、新人の介護士は輪に入りにくかったことを覚えています。
しかし、様々な人とコミュニケーションを取ることで、人間関係で悩まされることはほとんどなく、恵まれた介護の仕事ができたと考えています。
介護福祉士の取得
入職して実務経験3年をクリアした頃「国家資格の介護福祉士試験」にも合格して、いよいよ介護士のプロとして意識や責任感の自覚がでてきました。
さらに、3年目からは新卒者が入職してくるということで、新人への指導(新人教育)を任され、仕事が充実した頃となります。
介護主任からのキャリアアップ
介護士福祉士に合格すると、介護主任への業務命令がきました。前職で役職経験があるため、あまり苦ではありませんでした。
その後、介護主任を3年した後に今度は介護課長の業務命令がきました。
そして10年目には、課長職や部長と年数が経過するうちに役職が付いてきました。前職でも役職は経験しているため「経験」と「自信」がありました。そうでなければ、業務命令とはいえ辞退していたかもしれません。
その経緯の中では、介護の苦労や責任へのプレッシャーに押しつぶされてしまうことも何度もありました。しかし、これまで頑張ってこれたのは、「介護の仕事に誇りを持って、利用者に喜んでもらえる仕事」という入職した頃の気持ちを持ち続けることができたからだと自負しています。
- ■まとめ
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今回は、30代で転職してキャリアアップした私の例を紹介しました。介護職は未経験からでも努力することで国家資格取得が可能です。
さらにステップアップして役職にも就くことも十分可能です。今後、ますます人手不足は深刻化していきますので、今からでも遅いということは、決してありません。むしろこれから、介護の現場は人手不足で有望な人材が必要になってきます。
現在、介護の仕事に就こうか迷っている方は、このチャンスを逃さず挑戦していきましょう。この記事を見てくれた方が介護業界に入るきっかけになれば幸いです。