No.140 介護士の未来は安泰!?
老人ホームやデイサービス、訪問介護、病院など様々な場所で働く介護士。介護士の仕事の需要は高齢化する日本では増すばかりです。今回は、介護士という仕事の現在と未来について解説します。
介護士の働く現場
現在、介護士の働く現場は主に「施設型」「通所型」「訪問型」に分かれています。それぞれどのような施設があるかご紹介します。
- ◎施設型の場合
- ・介護老人福祉施設(要介護者の生活の為の施設)
- ・介護老人保健施設(要介護者が在宅復帰を目指す為の施設)
- ・介護療養型医療施設(要介護者が入院し、医療を受ける施設)
- ・介護医療院(要介護者の医療的ケアから看取りまで)
- ◎通所型の場合
- ・通所介護(デイサービス)
- ・通所リハビリテーション
- ・短期入所生活介護(ショートステイ)
- ・短期入所療養介護
- ◎訪問型の場合
- ・訪問介護(ホームヘルプサービス)
- ・訪問入浴介護
- ・訪問看護
- ・訪問リハビリテーション
- ・居宅療養管理指導
- ・有料老人ホームの特定入居者生活介護
などといったサービスがあります。
介護士の働き方
働く現場によって、自分に合った働き方を選べるのが介護士の特徴でもあります。例えば、在宅介護なら、働く時間をある程度自分の自由に決める事が出来ます。1日のうち、決められた短時間だけ働く登録ヘルパーという働き方もあります。
通所介護(デイサービス等)は、日中を中心とした勤務の中で、正社員/パート/アルバイトが少しずつ時間をずらしたシフト制で施設を運営しています。
また、施設介護は通所介護なら日勤に加えて夜勤があるのが最大の特徴で、多く稼ぎたいのなら、「夜勤手当」の付く夜勤多めでシフトを組んでもらう事も可能です。中には介護職と別の仕事でWワークをしている人もいます。
逆に小さなお子さんが居たり、介護を必要とする親が自宅にいたりする等の理由で夜勤が難しい人は日勤のみのシフトを組んでもらう事も可能です。また「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律(働き方改革)」が施行されたことによって、介護業界に限らず働く人のおかれる環境は変わってきています。
1日の労働時間を原則として6時間以下にすることが出来るようになった為、出産や育児の為に職場を離れなくても良い環境が整備されつつあると言えます。
介護職の将来性
2025年にはいわゆる"団塊の世代”が75歳となり、これまで以上に介護士が不足する「2025年問題」が指摘されています。
その更にその10年後の2035年には、”団塊の世代ジュニア”が65歳以上となり、更にその先の2055年には、75歳以上の人口が日本の全国民に占める割合は3割に迫ると予測されています。これらの予測から、日本の高齢化はより一層進むことは避けがたい事実です。
このように介護を必要とする人は増える一方である為、2025年度に向けて全国の介護サービス事業者では、介護士を1人でも多く獲得しようと懸命に努力しています。
- ■まとめ
- 今回は介護士の現在と未来についてお伝えしました。日本では介護の現場で働く人を必要とする人は増える一方であり、介護士は未来のある職種という事が解って頂けたのではないでしょうか。