No.88 介護職のための協会
高齢化社会の日本です。福祉関係のお仕事の需要もあり、多くの方が福祉に携わっています。そのため関係する協会も多くあります。今回は介護に関係する協会にどのようなものがあるのか見ていきましょう。
高齢化社会と介護
政府の統計によると、これから先「高齢化」は深刻化すると考えられています。1人の高齢者を1.3人で支える時代になるそうです。生産人口1人に対しての負担は、さらに大きなものになるでしょう。
75歳以上が国民の4人に1人になる「超高齢化社会」を迎えるこれからの時代に、介護や医療現場の人員不足が懸念されています。
介護職の抱える問題
職場によっては人員不足、作業の手間によって負担が大きく、多くの介護士が辞めているような現状があります。
○離職の具体的な理由としては、先程も触れた「人員不足」によって休みが取りづらかったり、忙しい職場にいたってはゆっくり休憩に入ることも出来ないことがあります。施設の高齢者によっては特定の人でないと嫌だという人もいるため業務が偏ったりします。
○日常の介護や入浴等も体力的にきつい業務です。特定の姿勢など続けることで腰などを痛めてしまう方も少なくありません。
○介護老人保健施設や特別養護老人ホームなどでは夜勤勤務があります。夜間に急な体調不良などを起こすのではないかというプレッシャーやストレス、昼勤と夜勤の不規則な生活が辛くなり辞める理由に上げる方もいます。
○どこの職場でもある「人間関係」の問題です。人員不足により精神的、体力的に負担の多くかかっている職場では、ストレスのはけ口として嫌がらせやいじめ等もあるようです。
介護に関係する協会
「協会」とは、目的の為に会員が協力して維持する組織のことをいいます。介護に関係する「協会」を検索すると、いろいろな協会があることがわかります。
◎介護協会
介護職の方たちがやりがいをもって仕事に取り組めるよう、情報の提供や研修などの事業をおこない、さらに福祉業界全体の発展向上を目的に活動をおこなっています。日本全国、それぞれの県の協会が存在しています。
◎介護福祉士協会
介護福祉士の倫理の向上や介護に関係する専門的教育や研究を通して、専門性を高め、介護福祉士の資質の向上をおこないます。
◎日本在宅介護協会
介護サービス事業の質的向上と充実を目指し、講演などをおこなっています。健全な発展を促し、高齢化社会の安寧に寄与を目的としています。
◎介護福祉士養成施設協会
介護福祉士の養成施設の調査や研究、教職員の研修なども行っています。
- ■まとめ
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介護に関係する協会だけでも、上記のようにいろいろな団体があります。それぞれの協会によって違いはありますが、スキルアップのサポート(研修や講演会)や介護関係の情報や行政の情報など最新の動向・情報の提供、助言指導などを受けられるようです。