No.22 介護のポイントとは?
高齢に伴い認知症を発症するリスクが高まっていきます。政府の発表では2025年には認知症高齢者が700万人に達するとの推計が出ており、実に65歳以上の5人に1人が認知症になることになります。
今回は、介護のポイント「認知症介護」をまとめましたので見ていきましょう。
認知症とは?
認知症とは、脳の病気などにより、記憶や言語を理解できなくなり判断する機能が低下して日常生活に影響を及ぼす状態をいいます。
認知症の原因としてよく知られているのがアルツハイマー型認知症ですが、それ以外にも脳血管障害やレビ―小体型認知症などです。
認知症の症状については下記となりますので参考にしてください。
◎中核症状
- 記憶障害
- 見当識障害
- 実行機能障害
- 理解・判断力の障害
- 失行・失認・失語
上記の症状を中核症状といい、それらが原因で以下のBPSD(周辺症状)が出てきます。
◎BPSD(周辺症状)
- 徘徊(外出して道に迷ったり自宅がわからない)
- 抑うつ・不安・焦燥感・無気力
- 昼夜逆転・睡眠障害
- 不潔行為(異食・ろう便)
- 興奮・暴言・暴力
- 幻覚・幻視・被害妄想・暴食
- 介護拒否
認知症の介護ポイントとは?
認知症になると判断力の低下で、自分の意思などの行動を伝達することができないことがあります。その場合、相手の行動をよく見守りしながら観察することも大事なことです。
注意して患者さんを観察していると、落ち着きがなくなっている場合が下記のようにあります。
- トイレに行きたがっている
- 他の場所に行きたがっている
このようなサインを見極め、声掛けをすることが重要です。介護する際には相手の尊厳(プライドなど)を尊重し、無意識に傷つけない様に否定的な言動をしない心がけが必要となります。
相手に合わせて肯定的な話しをすることで、落ち着いて会話が弾むことができます。認知症介護で大切なことは「相手の意思を尊重」=「話しを合わせること」です。
そうすることで、結果として患者さんの安心感や信頼感に繋がります。
- ■まとめ
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認知症の介護で重要なことは、症状などをよく理解して「どの様な対応をすればよいか」という本人に合わせた介護方法や対処方法を介護福祉士(ケアマネ)に相談して助言をしてもらうことが一つです。
適切なケアをするためには、本人の症状をありのままに受け止め、うまく認知症の症状と向き合っていけるようなサポートが大切なのです。介護職として力を発揮できる転職先をお探しの際には、ケアジョブがお手伝いさせていただきます。お気軽にご相談ください。