No.138 知っておきたい!介護士の労働時間
高齢化の進む現代の日本になくてはならない職業、介護士。全国の様々な施設で大勢の介護士が活躍しています。これから介護士を目指す方も、既に現役の介護士として働いている方も、今1度介護士の労働時間についておさらいしてみましょう。
施設で働く介護士の勤務時間
高齢者や身体に障害を持った人の入居する施設では、24時間体制でのサポートが必要とされます。その為、その施設で働く介護士の勤務体系も多岐に及びます。24時間体制で利用者をサポートする施設の場合、その多くが日勤と夜勤の2勤体制となっています。
日勤のスタッフと夜勤のスタッフの間で仕事が引き継がれる為、残業はあまり発生しませんが、かなりハードな環境下で働くことになります。
日勤の場合、多くの事業所では8:00〜17:00、または9:00〜18:00の勤務となっています。
日勤、夜勤どちらで働く場合も、業務開始時には前のシフトで働いているスタッフからの申し送り事項の確認から業務が始まります。
入居系介護施設で働く場合
介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、介護付き有料老人ホーム、グループホームなど、利用者が入居している施設で働く場合、おおよそ勤務体系は次のように分かれています。
- 早番 7:00〜16:00(実働8時間、休憩1時間)
- 日勤 9:00〜18:00(実働8時間、休憩1時間)
- 遅番 11:00〜20:00(実働8時間、休憩1時間)
- 夜勤 16:00〜10:00(実働16時間、休憩2時間)
上記のように4つの勤務時間に分かれているシフト制を採用している施設が多いようです。
日中帯のみ利用される在宅系施設で働く場合
デイサービス、訪問介護事業所など、日中の限られた時間帯だけ利用者がいる施設で働く場合、おおよそ勤務体系は次のように分かれています。
- 日勤 8:30〜17:30(実働8時間、休憩1時間)
- 日勤 9:00〜18:00(実働8時間、休憩1時間)
- 日勤 9:30〜18:30(実働8時間、休憩1時間)
上記のように少しずつずらした幾つかのシフトに分かれている施設が多いようです。
介護士の休日
利用者が入居する施設で働く介護士の場合、毎週土日に休むというのは現実的ではありません。他のスタッフも休みたい人が多くいるはずなので、調整して交代で休みを取る事になります。どうしても休みたい日がある場合は、なるべく早めに申し出る必要がありますが、人手不足の職場の場合、それでも休みを取る事は容易ではないようです。
原則として、休みは週2日ありますが、毎週同じ曜日で固定されている場合と不定期で週のうち2日を休みにしている場合があります。
週末ではなく、平日に用事をこなしたいと考えているのなら、比較的希望は通りやすいと言えます。
- ■まとめ
- 今回は、介護士の労働時間というテーマでお伝えしました。24時間利用者のいる入居型施設か、日中のみ利用者のいる在宅型施設かによって勤務時間は大きく異なります。就職・転職の際には事前によく勤務時間を確認して、自分に合った働き方のできる施設を選びましょう。