No.132 スケジュールから考える、理想の介護士の仕事選び
介護士に求められる仕事は多く、完璧にこなしていくにはスケジュール管理が重要になります。介護士は勤め先の仕事内容により働き方や、スケジュール・シフトは変わってきます。今回は、職種別の一般的なスケジュール・シフトについて確認して行きましょう。
介護士の労働時間
介護士の1日の労働時間は8時間・休憩1時間が基本ですが、夜勤の場合は実働16時間+休憩2時間が主流ですが、職種によって不定期なシフト内容になることがあります。
通所と入所
「通所」とは、デイサービスやデイケアといった利用者が自宅から通いながら利用する施設であり、「入所」とは、老人ホームや老人保健施設のような利用者が入所している施設のことです。この「通所」「入所」の違いでスケジュール管理が大幅に変わります。
通所の場合のスケジュール管理
通所の場合は、利用者が就寝を施設で行わないため介護士も常駐する必要がなく、早朝に出勤し準備を進めます。入所にはない特徴として、利用者の送迎があります。事業所の募集要件には普通自動車免許が記載されていることが多いです。
朝出勤して日が暮れるころに退社しますので、生活サイクルが安定して体調管理がしやすい利点があります。
入所の場合のスケジュール管理
入所の場合、利用者は施設内で全ての生活を行います。そのため早出・日勤・遅出・夜勤というように24時間体制で交代しながら介護を行います。具体的には、16時間の2交代か8時間の3交代制になります。
利用者の起床〜就寝、夜間の見回りまで行いますので、夜勤の場合は生活リズムが崩れる可能性が高いです。シフト内のスケジュールだけでなく、健康管理やメンタルケアの意味も兼ねて非番時のサイクルも構築しておくことをお勧めします。
訪問介護
利用者の自宅へ訪問し介助・家事を助ける介護システムです。夜間の介護がないため、送迎と家事以外は通所のスケジュールと変わりません。訪問場所によっては、自動車運転免許やオートバイの運転免許の取得が求められます。1日が終了したら介助した内容をケアマネージャーに報告する仕事もスケジュールに含まれます。
翌月のシフトが決まるタイミング
シフトが配布されるのは、基本的に現在のシフト最終日の5〜10日前に発表されます。休日を希望する場合は、シフトが出る2週間前までには申請しておきましょう。休日数は月9日前後と言われており、希望休は3日前後と言われています。
頻繁にシフト内容が変更されたりする職場は、経営状況に問題の可能性がありますので、注意しましょう。
- ■まとめ
- 介護士の仕事に限らず、シフト制の職場では詳細に作り込んだタイムスケジュールが必要になります。正確なスケジュール管理は、ミスのリスクも軽減することが出来ます。介護士の仕事は多岐に渡るため、仕事内容だけでなく勤務スケジュールも考慮したキャリアプランを考えてみましょう。