No.120 新人介護士を褒めることでどんなメリットがあるのか
介護士は、利用者の生活支援を行う仕事です。利用者に安心感を与えるためにも、新人職員には介護士としての技術を早く身に付けて欲しいというのが先輩職員の願いなのです。今回は新人介護士を褒めることのメリットについて考察していきます。
なぜ介護職に褒めることが必要なのかについて
介護職はコミュニケーション力と観察力が必要となります。それは、職員同士で褒めることやアドバイスし合うことで身に付いてくるものです。褒められるというのは、誰にとっても嬉しいことです。また、新人介護士にとっても、頑張っていることを認めてもらうことで、業務に成果が出るようになります。褒める時には言葉を選び、タイミングに気を付けましょう。
新人介護士育成方法について
まず、新人介護士を育成するための計画書を作成し、どのくらいの期間で目標を達成すべきかということを明確に記載します。そして計画書を元に、実際に業務内容を指導していきます。次に、指導者の見守る中で業務を実践してもらいます。
そして、業務内容についてのヒアリングを行い、業務終了後には出来ていることを褒めた上で、不十分なところがある場合にはアドバイスしていきます。
新人介護士を指導する際のポイントについて
育成するための計画書は、指導を行う際に新人介護士の混乱を避けるため、指導者全員で共有し内容を把握しておきましょう。そして責任者の役割を果たすリーダーを決めておくと、何らかの問題が起きた時に対処しやすくなります。
また、経歴のみで人を判断するのではなく、定期的に本人へのヒアリングは重要です。それからアドバイスする際には、ちゃんと理由も伝えると理解しやすくなります。
やる気スイッチをオンにする褒め方とは
新人介護士のやる気を引き出していくには、出来た時には「素晴らしい対応でしたね」などと褒めてあげると良いでしょう。褒めると同時に、ちょっとしたアドバイスを加えると、新人介護士のレベルアップに繋がります。
また、入社して1ヶ月頃は、これまで頑張ってきたプロセスを褒めてあげることも大切です。
- ◎違った目線で褒める方法について
- 新人職員の業務成績を見て、長所や性格を生かすことで力を発揮しているところを褒めてあげるのも良いでしょう。「あなたのおかげで利用者さんは喜んでいますよ」や「笑顔が素敵ですね」などのようにポジティブな評価を明るい表情で伝えてあげましょう。
それから、利用者の家族やヘルパーさんなどの第三者の褒め言葉を伝えることもやる気を引き出す良い方法です。
褒めることでどんなメリットがあるのかについて
先輩職員に褒めてもらうことにより、業務に少しずつ自信を持つことができるようになります。自分の行動を見てくれている人がいると分かるだけで、人はもっと認められたいと思うようになり、やる気に繋がっていくのです。
誰でも新人の頃は、新しい環境に慣れることに精一杯なので、注意ばかりだと精神的にダメになってしまうこともあります。褒めて気分を上げてもらうことで、自分の成長を実感できてモチベーションが上がります。
- ■まとめ
- 今回は、新人介護士を指導する際の褒め方やメリットについて解説しました。褒めることにより新人介護士が成長し、もっと業務を円滑に行っていけるようになることでしょう。そしてコミュニケーション力が高まり、ミスを減らすことにも繋がるでしょう。