No.102 未経験から介護福祉士の資格取得の目標〜3年目が勝負〜
介護福祉士は、未経験からでも目指すことのできる国家資格です。「介護職員初任者研修・介護職員実務者研修」を受講しながら、介護の現場で3年実務経験を積んで介護福祉士の受験資格を得ることができます。今回は、未経験から介護福祉士を取得するための3年目について詳しく解説していきましょう。
介護福祉士の資格を取得する方法
未経験から介護福祉士の資格取得を目指すには、介護職員初任者研修から介護職員実務者研修を取得する方法と、すぐに介護職員実務者研修を取得するルートがあり、最低3年の実務経験が必要となります。
介護職員初任者研修について
2013年に旧ヘルパー2級から変更になった新しい資格です。講習時間は130時間、最短1ヶ月で取得可能です。カリキュラム終了後は、筆記試験に合格する必要があります。
介護職員初任者研修を取得すると何ができるの?
介護職員初任者研修を取得すると、訪問介護サービスで生活援助と身体介護を行うことができます。
介護職員実務者研修について
介護職員実務者研修は、旧ホームヘルパー1級から介護職員初任者研修とともに2013年に変わりました。2017年に介護福祉士の国家試験の受験資格に「講習時間:450時間、研修期間:6ヶ月以上の受講」と「介護職員実務者研修の受講終了」が義務になり、介護福祉士の資格を取得するためには必須条件になりました。
尚、介護職員実務者研修は、介護職員初任者研修を受講していれば320時間となります。
介護職員実務者研修を取得すると何ができるの?
○サービス提供責任者として、訪問介護(ホームヘルパーステーション)で訪問介護員の管理やサービスを利用する方の訪問介護計画作成などを行います。
○所定時間の講習・実地研修を修了することで、喀痰行為・胃ろう管理の医療行為ができるようになります。
私が介護福祉士の国家資格を取得した3年目の勉強法
私が介護福祉士を取得したのは、介護職員初任者研修や介護職員実務者研修制度に変更になる以前でしたので、介護施設での実務経験3年で介護福祉士の受験資格を得ることができました。
介護事業所に入社した頃は、実務経験3年間頑張れば国家資格である介護福祉士が受験できることは、先輩職員から聞いてはいましたが、当時は介護業務を覚え仕事をこなすことで精一杯で、試験のことは考えることができなかったのが本音でした。
それでも2年目になると仕事にも余裕ができ、本格的に受験勉強を始めたのは、入社してから3年目からでした。仕事と両立しながらの受験勉強はシフト制で夜勤や日勤があり、とても困難でしたが、仕事の休憩時間や就業後、また自宅ではいろいろ隙間時間を利用して勉強したものです。
最後の追い込みの1ヶ月間は、これまでの復習や過去問を中心に行いました。計画的に受験勉強ができたおかげで、合格を勝ち取ることができました。
- ■まとめ
- 介護福祉士を目指すには、実務経験3年で介護職員初任者研修の受講終了が必須条件です。介護福祉士の試験勉強では、モチベーションを保ちながら計画的に余裕を持つことが大切です。特に3年目は、とても重要な期間と言えるでしょう。